2026年 新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。

2025年は節目の一年

2025年は、私にとって大きな節目となる一年でした。

私にとってなくてはならない趣味の茶道を軸に、はじめての茶箱展をLAで開催することができた2025年。

ものと人、文化と歴史が静かに重なり合う、忘れがたい時間を経験しました。

はじめての茶箱展を通して

・茶箱展開催の背景

月2回のお稽古で得られる心の静けさを、日々のお茶室のないマンション暮らしでも味わいたい。
10年以上その方法を模索していたある日”茶箱”という世界に出逢います。
今では少しずつ買い集めてきたお道具を、リビングの片隅に置いた北欧ヴィンテージのライティングビューローにしまってあります。そこで家事と仕事の合間に自分のためだけに毎日のようにお抹茶を点てています。

たまに家族もお付き合いしてくれます

LAで人気のライフスタイルショップ「トータス ジェネラル ストア」オーナKeikoさんが家に遊びにきてくれる機会がありました。

息子さんと遊びにいらした際に、いつもの様にお茶道具をアレコレ出してお抹茶を点てたところ、当時13歳だった息子さんが、

「ママ、これが僕がいつも言ってるexperienceだよ!」と喜んでくれました。

後日Keikoさんから「nodate treasury」というワクワクする展示会の企画書と、やれるかどうか?を聞かれます。

LAの人気Shop「tortoise general store」
オーナーのKeikoさんと

・もの、人、文化、時間が重なった体験

実はKeikoさんは元イデーの上司。
勿論やってみたい!
何にもできなかったイデー時代を知っている私によく声をかけていただけたなぁ…
ワクワクしたら、とにかく進め!!!

私の息子のLA留学の際に25年ぶりに連絡したのがご縁で、以来家族ぐるみでお世話になってます(笑)

Keikoさんのアドバイスを受けながらスライドとワークショップを企画。
息子が前日にスライドを見てくれて、大きく直し、当日は参加者の方々に“tranquility”を味わってもらえた感覚がありました。

信長はShogun Nobu 秀吉はHide 家康に至ってはYasu で、茶道の歴史を解説

・ワークショップでハプニング?!真正面から意見を聞くという覚悟の先にある理解

参加された皆さんは、歴史や四規七則などお茶の精神に興味を持たれ、和やかにワークショップは進みました。
ところが、
参加者の方が、使う茶碗を自分で選ぶことを拒否する事態がありました。

ワークショップ用に様々な時代、色んな焼きを見てもらえるように8碗入る特別な茶箱をグローブトロッターに組みました。
お好きなものを選んでもらい、それぞれ点てる..というプログラム。
既に選ばれた方も数名いらして少し戸惑いました。
ですが、拙い英語で話をジックリ聞くと

「亭主が私のために選んでくれた茶碗との一期一会」を楽しみにしていたことが分かりました。
なるほど!選んで欲しい方には私が選ぶこともできる旨伝えると、満面の笑みになった方が他にもいらっしゃいました。
文化や言葉の壁を超え、相手の気持ちを理解し合えた瞬間でした。

袱紗さばきの”ちりうち”

LA在住の娘くらい歳の違う同じ社中の仲間が、お手伝いにきてくれました!

インテリアの仕事の幅が広がってきた

連載の執筆に加え、ここ何年かお手伝いさせていただいているデザイナートのレポーター、ディベロッパーさんのお客様に向けたセミナー講師、紹介ベースでのコーディネート案件などを通じて、伝え方を学び仕事の幅が広がりました。

・インテリアで皆さんに伝えたいこと

心地よさは人それぞれ。
家族皆それぞれに居場所がある家は、住む方がご自身で作り上げていくものです。
私の目指すゴールは「住む人が自分で居心地良いインテリアを作れること」

手を動かしながら5ステップで話し合う方法をお伝えしました。

もしインテリアコーディネーターなどプロに頼むとしても、その前段階が大事です。
「インテリアで叶えたい理想の暮らし」を言語化しないまま、コーディネートが理論的にすすむと、

綺麗だけど誰かの居場所がない家に出来上がってしまうこともあります。

昨年に続き三菱地所のインテリアセミナー講師に

・老舗旅館に見る居場所のつくり方

以前から一度は泊まりたいと思っていた、京都の俵屋旅館では、「居場所」について改めて深く向き合う機会にも恵まれました。

座布団一枚、廊下のアルコーブにある革張り椅子、中庭に面した籐座面の椅子。
至る所に心地よい居場所がありました。

座布団に座るとお庭がよく見える図書室
お夕飯後にベアチェアに座って読書する贅沢
座ると季節の趣向を凝らした中庭が楽しめます

・仕事としての広がりと手応え

連載の読者の方から家具の相談や、ご自宅にお茶のテイストを取り入れるご相談など、仕事と趣味が溶けあう案件が増えました。

これからもみなさんご自身が心地よい居場所作りを楽しめるよう、具体的な方法をお伝えする機会を増やしたいと考えております。

ダイニングにある私のお気に入りコーナー

お茶のお免状と、静かな学びの時間

趣味で続けている茶道では、女性が取得できるものとしては最上位の「盆点」を頂きました。

・お免状取得の意味

お免状とは、そのお点前を先生から教わることが家元から許された。ということを意味します。

初めてお茶名でお免状を頂きました

・お茶を点てる時間がもたらした変化

お茶のお稽古の間は特別です。
母妻嫁やら仕事の色んな肩書が自由になれる、唯一無二の時間です。
ただ無心に季節を味わいながら、頭を空っぽにして先生の声を聞きながらお点前に集中しています。

今できることを一つずつ身につける確かさは、日々の焦りから切り離してくれます。
また体が自然に所作を身につけて動けるようになった時の清々しさは、
子どもの頃に初めて自転車に乗れた時のような喜びがあり、まだできないことが沢山あることに対して謙虚になれます。

京都の憧れのマダムお手製クッキーと

お茶が教えてくれた学ぶ喜びと謙虚さ

お茶を習い始めた頃、私は所作を体得するだけで必死で社中の皆さんが雑談していることにも気が付いていませんでした。
用語が分からなさすぎて知らない外国のカフェにいるような感覚でした。

少しは分かることも増えましたが、今でも知らないことの方が多く、意外なことにそれが嬉しいのです。

その感覚を知ると、仕事でも知らないことや、私と違う価値観に触れること自体が、学びのきっかけと考えるようになりました。

暮らしの変化と
自分らしい働き方

下の子も20歳。
子離れといっても実際には子が親から離れていくわけで、そのタイミングは私の手中にあるわけではないのですが…
自分の将来を考え悩み頑張っている姿を見ると、喜びと同じくらいの寂しさを正直感じます。

娘の20歳と私の50歳記念に、初めて2人で海外へ

2026年、大切にしたいこと

仕事と趣味の境界が溶け合い、子が育ったことて母業から解放され自由な時間が増えた今。
これからの人生で大切にしたいことを動きながら考えています。

国や年代を越えお茶を通した文化交流

国や年代を越えて出会う方々や、旧知で会えていない友人と、お茶を通して文化を分かち合う時間をもちたい。
これまで以上に丁寧に重ねていきたいと考えています。

ロンドンsohoでsawako the stylish helmetファウンダーの旧友と
日本で飛び入りのフランス人カップルの方と

まだ訪れたことがない国にも行ってみたいです。
具体的には、アルゼンチン🇦🇷に行ってみたい!
LAの茶箱ワークショップにも参加してくださった女優さんも、娘と行った旅で出会った方も偶然にもアルゼンティーナ!
毎晩お茶をくみかわすお茶の文化があるそうなのです。
そういった世界のお茶の文化のための茶箱を組んでも面白そう!

素晴らしいtearoomにお呼ばれしてきました

時間についての発信

家族が時間の過ごし方をみつめ直すような存在として、改めて時間についての発信を定期的にしていこうと思っています。

子どもが自主的に時計と向き合い、意見を言えるように応援してあげたい。
大人と子どもは「時間」の捉え方が違うことを知らない、忘れてしまった大人たちに向けて発信したい。
大人だって、元・子ども。
忙しさで誤魔化すことなく、子どもに向き合うことで大人も自分を取り戻すチャンスがあると考えています。

お問い合わせをいただいているディスコン(廃番)のキッズ腕時計についても、再販する方法を探してみます。
苦手な契約書をよく読んで、必要なら専門家にも相談する時間をとるようにします。

皆様の声から発売したダークブラウン枠のふんぷんくろっく


マイペースに好きなことを続けていくこと

暮らし・インテリア・お茶・ものづくりを通して、仕事と趣味、暮らしと表現を分けるのではなく、すべてをひとつの流れとして統合する。そんな自分らしい働き方・生き方を、マイペースに続けていくこと。

その中で得られた知識を統合して、伝わりやすい情報発信をしたり、自分でもできるかも!と、誰かの背中をそっと押せる言葉がけができる人になること。

皆さまにとって、幸せと穏やかな時間の多い一年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。

今年も宜しくお願い申し上げます。

2026年1月1日に初野点をしました
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